「若手がすぐ辞める」を防ぐヒントは“彼らの本音”にあった
2025年4月、熊本商工会議所が実施した「新入社員意識調査」によって、今の若手世代が仕事や職場に対して何を重視しているのかが明らかになりました。
調査対象は熊本市内の76社・549名の新入社員。
うち459名から回答を得ており(回答率83.6%)、その声は非常にリアルです。
「最近の若手は何を考えているのか分からない」
「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」
そんな課題を抱える企業にとって、この調査結果は、今後の採用・定着戦略のヒントになるはずです。
指導・教育が最優先|“成長したい”若手の本音
新入社員が企業に最も望むこととして、「十分な指導・教育」(62.3%)がダントツで1位となりました。
次いで、
・「適正な労働時間・休暇の確保」(51.2%)
・「仕事とプライベートの区別」(50.5%)
など、働きやすさと成長支援をバランスよく求めていることが読み取れます。
🔍 注目ポイント:「楽がしたい」ではなく、「ちゃんと学び、成長したい」
若手は“放置されること”に不安を感じやすく、育成環境を重視しています。
就職の決め手は「給与」より「企業の雰囲気」
就職先を選ぶ際の決め手として、最も多かったのが「企業イメージ・雰囲気」(59.9%)。
これは「勤務地」「給与」などの条件を上回る結果となっています。
つまり、若手社員は給与や待遇だけでなく、「自分がここで気持ちよく働けそうか?」を最重要視しているのです。
特に、採用ページやSNS、インターンなどで感じる“社内の空気感”は大きな判断材料になります。
キャリア観に性別ギャップも|柔軟な制度設計がカギ
この結果から見えてくるのは、「画一的なキャリアパス」ではなく、多様なライフスタイルに対応した柔軟な働き方へのニーズです。
育休制度の有無だけでなく、復帰後の働き方、キャリア形成支援まで整っている企業が、今後ますます選ばれるようになるでしょう。
理想の上司像|話題のあの選手もランクイン
新入社員が考える理想の上司のタイプとして、最も多かったのが「相談しやすい人」(40.7%)、次いで「正当に評価してくれる人」(18.3%)でした。
また、理想の上司を有名人に例えると、全体のトップは昨年に引き続き「内村光良」でした。
男女別に見ると、以下のようになります。
・男性:1位「内村光良」、2位「大谷翔平」
・女性:1位「水卜麻美アナウンサー」、2位「内村光良」
親しみやすさや、優しくサポートしてくれる存在を理想の上司として求める傾向がうかがえます。
企業が今すぐ取り組むべき3つのこと
調査結果を踏まえ、企業が今すぐ実践できる改善策は以下の通りです。
① 育成体制の見直し
・マニュアルだけでなくOJT・メンター制度の導入を検討
・定期的な1on1面談で安心感と成長実感を可視化
② 働きやすい制度の整備
・有給取得の推進、フレックスタイム制度・リモート導入の柔軟化
・福利厚生の内容を見直し、「実際に使われる仕組み」にアップデート
③ 採用広報の強化
・求人票やHPだけでなく、実際の社員の声や社内の雰囲気を伝える工夫
・オンライン説明会・動画コンテンツの活用で“共感”を促す
まとめ|若手の“本音”を知ることが、人材戦略の第一歩
2025年の新入社員たちは、「ちゃんと学びたい」「雰囲気の良い職場で働きたい」「自分の人生も大事にしたい」と考えています。
表面的な待遇だけでなく、“共感”と“信頼”を感じられる企業にこそ、人は集まり、定着していくのです。
若手の声を起点に、職場づくりや採用戦略を見直すことで、人材の定着率や満足度は大きく向上します。
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