キャリア・サポート株式会社

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スタッフブログ

 

 

 

 

企業活動において、若手社員の育成は常に重要なテーマです。

しかし、多くの組織が「逆効果なコミュニケーション」という新たな壁に直面していることをご存じでしょうか。

これは本来、若手の成長を促す目的で行われるはずの社内コミュニケーションが、かえって彼らの意欲や成長機会を奪ってしまう状況を指します。

 

本日は、この「逆効果なコミュニケーション」の具体的な側面、若手が本音を言いにくい理由、そしてその解決策について、最新の動向も踏まえてご紹介します。

 

 

 

 

 

◆意図せず「逆効果」となるコミュニケーションのパターン

 

近年、多くの企業で導入されているコミュニケーション手法の中には、意図に反して悪影響を及ぼすものが見受けられます。

 

1. デジタルツールへの過度な依存

ビジネスチャットや社内SNSは、情報伝達の迅速化に貢献する一方で、運用のルールが曖昧だと、問題が生じやすくなります。

特に若手社員からは、「休暇中も常にメッセージに対応しなければならず、オンオフの区別が曖昧になる」「気が休まる時がない」といった声が聞かれます。

これは、利便性が高いからこそ、常に繋がりを強要されているような感覚に陥り、結果的に心身の疲弊を招く典型的な「逆効果なコミュニケーション」と言えるでしょう。

 

2. 若手への過剰な配慮がもたらす弊害

若手の意見を積極的に取り入れる姿勢は、彼らの主体性を育む上で非常に重要です。

しかし、度を超した「迎合的なコミュニケーション」に陥るケースも散見されます。これは、若手の意見ばかりを優先するあまり、組織としての明確な方向性が見失われたり、意思決定が滞ったりする状況を指します。

若手の声を尊重しつつも、最終的な責任は経営層が持ち、時には明確なリーダーシップを示すことが組織全体の健全な発展には不可欠です。

 

 

 

 

 

◆若手社員が「本音」を打ち明けられない背景

 

パーソル総合研究所の調査では、若手社員が職場で率直な意見を述べることに対し、以下のような複数のリスクを感じていることが明らかになっています。

・「組織への不満」と取られるリスク: 組織に対する忠誠心がないと見なされるのではないかという懸念。

・情報漏洩リスク: 話した内容が意図せず広範囲に拡散することへの不安。

・評価低下リスク: 自身の評価が下がってしまうのではないかという恐れ。

・立場不相応リスク: 自分の立場では発言すべきではないという意識。

・無関心リスク: 真剣に受け止めてもらえないのではないかという不信感。

・人間関係悪化リスク: 発言が原因で人間関係がこじれるのではないかという心配。

 

これらのリスク意識が根強く存在することが、若手社員が本音でコミュニケーションを取ることを躊躇させ、結果的に彼らの成長を阻む要因となっています。

 

 

 

 

 

◆解決策:若手の成長を後押しする「効果的なコミュニケーション」

 

では、若手社員が安心して自己表現し、能力を最大限に発揮できる職場環境をどのように築けば良いのでしょうか。

 

1. リバースメンタリングの導入による双方向の学び

若手社員がメンターとなり、上司や経営層に新しい視点やデジタル知識などを提供する「リバースメンタリング」は、組織内の上下関係を柔軟にし、コミュニケーションを活性化する効果が期待できます。

若手は自身の知識が役立つ喜びを感じ、ベテラン層は若手の視点から新たな気づきを得ることで、相互理解と信頼関係が深まります。

 

2. 風通しの良い組織文化と「心理的安全性」の確立

P&Gジャパンなどの事例に見られるように、役職に関わらず誰もが自由に意見を言える風土を築くことは、社員一人ひとりの主体性を引き出し、組織全体の活力を高めます。

上司が常に部下の意見に耳を傾ける「オープンドア・ポリシー」のような制度は、若手社員に「自分の意見が尊重される」という安心感を与えます。

さらに、Googleが提唱する「心理的安全性」の確立は、現代の組織運営において極めて重要です。

「チームの中で、自分の意見や感情・疑問を表明しても、対人関係上のリスクがないという感覚」こそが、若手社員が失敗を恐れずに挑戦し、建設的な議論を重ねるための基盤となります。

 

3. 感謝と称賛の文化を組織に根付かせる

社員同士が互いに感謝や称賛のメッセージを送り合う「ピアボーナス制度」は、ポジティブなコミュニケーションを促進し、組織全体のモチベーション向上に大きく貢献します。

日々の業務の中で見過ごされがちな小さな貢献にも光を当てることで、若手社員は「自分の仕事が見られている」「認められている」と実感し、エンゲージメントの向上にも直結するでしょう。

 

 

 

 

 

◆最後に

若手社員の育成には、単に情報を与えるだけでなく、彼らが安心して意見を述べ、積極的に挑戦できる環境を整えることが不可欠です。

相互の信頼に基づいた対話を重ねることで若手社員は自律的に成長し、結果として組織全体のパフォーマンス向上へと繋がるはずです。

この機会に社内コミュニケーションのあり方を見直し、社員が活き活きと働ける環境づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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