キャリア・サポート株式会社

Tel:096-233-3010

電話受付:平日9:00〜18:00

スタッフブログ

 

 

 

 

今年の夏、どう乗り切る?企業に求められる“本気の熱中症対策”

 

2025年も例年以上の猛暑が予測されており、企業の現場では熱中症のリスクが深刻化しています。

そんな中、2025年6月1日からは、厚生労働省により「WBGT(暑さ指数)を用いた熱中症予防対策」が一部業種で義務化されました

 

これは特に建設業、製造業、警備業など、屋外や高温環境での作業が伴う職場において「作業者の健康と命を守るための対策を講じる義務がある」という法的な位置づけが強化されたものです。

 

つまり、これまで“努力義務”だった熱中症対策が、法令対応として避けられない項目に変わったのです。

 

この記事では、厚労省指針に基づいた4つの熱中症対策と、実際に成果を上げている企業事例をもとに、今すぐ取り入れられるノウハウをお届けします。

 

 

 

 

◆ 熱中症対策

 

①|作業環境管理:まず“暑さを減らす”工夫を

 

・休憩場所の確保:日陰のある休憩場所や移動式テント、エアコンやミスト扇風機を備えた仮設プレハブ休憩所など状況に合わせて設置

・WBGT測定と管理:作業現場ごとのWBGT値を測定・掲示し、アラーム等で管理

・日陰の確保:遮光ネットや屋根の設置、重機運転席へのクーラー設置

・設備の充実:冷水器、冷蔵庫、製氷機、飲料自販機、保冷剤などの常備

 

💡【ポイント】WBGTが28℃を超えると熱中症リスクが急上昇。見える化が対策の第一歩。

 

 

 

 

②|作業管理:働き方そのものを見直す

 

・作業時間の短縮等:炎天下での作業は早朝・夕方にシフトしたり、WBGT値や気象条件に応じた休憩の頻度や時間の柔軟な調整

・水分・塩分補給:30分~1時間ごとの水分・塩分補給の指示・記録管理、塩飴やスポーツドリンクの設置

・適切な服装:ファン付き作業服や通気性の良い服、ベスト型、ヘルメット日よけ布の支給・推奨

・暑熱順化:暑さに慣れるための運動や啓発資料の配布、朝礼やミーティングでの体調確認

・作業中の巡視:作業進捗より体調を優先し、体調不良時はすぐに申告

 

💡【ポイント】「無理をさせない」労務管理が企業の信頼性を高めます。

 

 

 

 

③|健康管理:日頃の体調こそ最大の予防策

 

・日常の健康チェック:健康診断や日ごとの体調管理、朝礼での体温・血圧測定、顔色、睡眠、食事などのヒアリング

・適切な人員配置:有所見者の作業内容への配慮、単独作業の回避

・コミュニケーション強化:日々の声掛けによる異変察知

・従業員へのサポート:朝食推奨キャンペーンや軽食提供の実施

 

💡【ポイント】「朝ごはんを食べないと熱中症リスクが倍増」— 知られていない重要な事実です。

 

 

 

 

④|労働衛生教育・啓発:全員が“知っている”組織に

 

・定期的な教育:毎年の安全大会、定期会議、研修での熱中症対策教育と災害防止意識の徹底

・多言語対応:外国人労働者向けの母国語マニュアル/SNS/翻訳アプリの活用

・専門知識の習得:熱中症予防指導員研修・内容伝達報告など、伝達状況の確認や現場内教育の強化

 

💡【ポイント】教育は“年に1回”では足りません。継続・反復が命を守る鍵です。

 

 

 

 

 

◆ 効果的な対策事例:こんな工夫が「効いた」

 

 

✅ 朝礼で「熱中症注意報」を発信(製造業の現場)

背景・課題:工場内は空調が届きにくく、作業中に水分補給を忘れる従業員が続出。

対策内容:毎朝の朝礼で「気温・湿度・暑さ指数(WBGT)」を共有し、熱中症注意レベルに応じた行動指針(こまめな水分補給・塩飴配布・休憩タイミング)を明確に伝える。

効果:「今日は特に注意」という意識が全員に浸透し、発症件数が前年から約60%減少。

 

 

✅「冷却グッズ貸出制度」で自主対策を促進(建設現場)

背景・課題:炎天下での作業が多いが、個人の熱中症対策にバラつきがあった。

対策内容:ネッククーラー、冷却スプレー、空調服などの貸出を現場に常備。「1日1つまで自由に利用可能」にした。

効果:使ってみて効果を実感する声が増え、自発的に持参する社員も増加。対策の“習慣化”につながった。

 

 

✅「水分&塩分タイム」を業務に組み込む(介護施設)

背景・課題:高齢者ケアで忙しく、スタッフ自身の水分補給タイミングが後回しになっていた。

対策内容:毎日10時・15時に「水分&塩分チャージタイム」を設け、全員で水分をとる時間を確保。施設内放送でもリマインド。

効果:スタッフ間で声をかけ合う文化が生まれ、体調不良による早退が激減。利用者への水分補給もより丁寧に。

 

 

 

 

 

◆ まとめ:社員を守ることが、企業を守る

 

熱中症対策は「現場任せ」にせず、会社全体で取り組むべき“経営課題”です。

2025年の猛暑に備えるには、早めの準備が必要です。

 

・WBGTの見える化
・作業スケジュールの見直し
・水分・塩分補給の促進
・継続的な教育と啓発

 

社員の命を守る行動は、企業価値と信頼を守る投資です。

各企業の取り組みを参考に、実効性のある熱中症対策を実施していくことが求められています。

 

 

 

 

 

\今だけ限定/
【LINE登録で転職タイプ診断&スマホで使える履歴書ツールを無料プレゼント中🎁】
「自分に合う仕事って何だろう?」と迷っている方へ。
たった1分、スマホで簡単!あなたに“ぴったり”の仕事がすぐ分かります👇

👉診断&特典はこちら

home