
街のあちこちで桜が少しずつ咲き始め、春の訪れを五感で感じる季節になりましたね。
ピンク色の花びらがひょっこりと顔を出しているのを見つけると、なんだかこちらまで「新しいことが始まるんだな」と、背筋が少し伸びるような、それでいてソワソワするような不思議な気持ちになります。
3月末。年度末のバタバタ感と、4月からの新生活への期待、そして「本当に自分に合う仕事が見つかるかな」というちょっぴりの不安。
これらが入り混じって、心が落ち着かないという方も多いのではないでしょうか。
現在お仕事を探されている方の中には、「4月までには決めなきゃ!」と焦っていたり、「久々の面談、緊張するな……」と胃のあたりをさすっている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな皆さんの心を少しだけ軽くするために、私たち派遣担当者が面談の席で「実はどこを見ているのか」、そして「どんな風に皆さんの味方になろうとしているのか」という舞台裏を、こっそりお話ししたいと思います。
1. |面談は「試験」ではなく「作戦会議」
まず、一番にお伝えしたいのは、派遣の面談は皆さんの欠点を見つける「試験」ではないということです。
どちらかというと、「これから一緒に戦うための作戦会議」に近いかもしれません。
私たちは、あなたの履歴書の「書き損じ」を探しているわけではありません。
それよりも、「この方はどんな環境なら、月曜日の朝に少しでも明るい気持ちで家を出られるだろう?」というヒントを探しています。
「面談」という言葉の響きには、どうしても「評価される」「選別される」という硬いイメージがつきまといますよね。
でも、派遣会社にとって登録に来てくださる方は、大切な「パートナー候補」です。
ですから、あまりガチガチに「完璧な自分」を演じようとしなくて大丈夫。
3月末のこの忙しい時期に、一歩踏み出して面談に来てくださった。その事実だけで、私たちは心の中で「100点満点!」と拍手を送っているんです。
2. |プロが密かに「素敵だな」と思うポイント
とはいえ、「チェックされているポイント」が全くないわけではありません。
ただ、それは皆さんが想像しているような「立派な経歴」や「スラスラ流暢な自己紹介」とは少し違うところにあります。
私たちが密かに「あ、この方と一緒に働きたいな」「この方なら自信を持って職場に紹介できるな」と感じる、3つのポイントをご紹介します。
① 「できない」を言える素直さ
面談で「Excelは完璧です!」「どんな仕事でもすぐ覚えられます!」と答える必要はありません。
むしろ、「実は、電話応対だけは少し苦手意識があって…」と正直に打ち明けてくださる方のほうが、私たちは信頼を寄せます。
なぜなら、弱点を知ることで「じゃあ、電話対応が少なめの職場を探そう」「マニュアルが完備されているあそこなら安心かも」と、具体的な対策が打てるからです。
自分の現在地を素直に教えてくれる。
その誠実さこそが、仕事現場で最も重宝されるスキルだったりします。
② 「相づち」に宿るお人柄
スキルや経験も大切ですが、私たちが意外と見ているのが「話を聞く時の姿勢」です。
こちらが説明している時に、「はい」「なるほど」と頷いてくださるそのリズム。
これだけで「あ、この方は職場でも周りの意見を大切にする、コミュニケーションの柔らかい方なんだな」と想像がつきます。
上手く話そうとしなくていいんです。
ただ、一生懸命に聞こうとしてくれる。その温かさが、実は一番の採用の決め手になったりするから不思議なものです。
③ 3月末の「自分」への労い
これはちょっと変わり種ですが、面談の冒頭で「最近お忙しいですか?」とお聞きした時に、「そうですね、年度末なのでちょっとバタバタしていますが、今日ここに来れて良かったです」と、自分の状況を客観的に、かつ前向きに捉えられているか。
自分を追い詰めすぎず、少し余裕を持って現状を話せる方は、新しい環境に入っても上手くストレスと付き合っていける「心の体力」があるな、と感じます。
3. |履歴書の「行間」を読み解くのが私たちの仕事
履歴書や職務経歴書に書かれているのは、あくまで過去の事実です。
でも、私たちが本当に知りたいのは、その「行間」にあるあなたのストーリーです。
「ブランク期間があるけれど、実は家事や育児、介護を両立させていた超人的な日々」
「短期間で辞めてしまったけれど、そこで得た教訓と次への強い意欲」
「資格はないけれど、誰よりも丁寧に書類をチェックできる集中力」
これらは、文字だけでは伝わりません。
だからこそ、3月末の面談では、ぜひリラックスしてあなたの「素」の部分を見せてください。
「こんなこと言ったら評価が下がるかも」なんて心配は無用です。
私たちは、あなたの短所を「個性」として捉え、長所を「武器」として磨き上げるためのパートナーですから。
4. |4月からを「最高のスタート」にするために
もし今、あなたが「4月からどうしよう」と不安に思っているなら、まずは一度、深呼吸をしてみてください。
窓の外では桜が少しずつ咲き始め、世界は着実に新しい季節へと向かっています。
私たち派遣会社は、あなたがその新しい季節を笑顔で迎えられるよう、全力でサポートする準備ができています。
立派な志望動機なんて、まだなくて構いません。
「そろそろ働きたいな」「自分に何ができるか知りたいな」という、その素朴な気持ちだけで十分です。
今のあなたの「正直な気持ち」を聞かせていただけるのを、私たちは楽しみに待っています。
4月の新しい風が吹く頃、あなたが自分らしく、心地よく働ける場所を、一緒に見つけにいきましょう!


