キャリア・サポート株式会社

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スタッフブログ

 

 

 

2025年、私たちの働き方は大きく変化し続けています。

新しい技術の登場や働き方の多様化が進む中で、企業にとって「社員の心と体の健康」は、会社の成長に欠かせない、非常に大切な要素となっています。

 

単なる福利厚生ではなく、「会社の経営戦略」として位置づけられるようになったウェルビーイングとメンタルヘルス支援。

この記事では、2025年の最新トレンドを取り入れながら、企業がどのようなサポートに力を入れているのか解説していきます。

 

 

 

 

ウェルビーイングとメンタルヘルスって何?

 

まず、この二つの言葉を簡単に確認しておきましょう。

 

ウェルビーイング(Well-being)は、「体も心も、そして人とのつながりや社会との関わりも含めて、すべてが満たされていて良い状態」を指します。

仕事にやりがいを感じたり、職場の人間関係が良好だったり、自分自身が成長できる機会があったり、といった様々な要素が含まれます。

社員一人ひとりがこの状態であることは、会社全体のやる気や生産性を高めることにつながります。

 

一方、メンタルヘルス(Mental Health)は、「心の健康」のことです。

ストレスや不安などで心の調子を崩すと、仕事に集中できなかったり、休みがちになったりすることもあります。

メンタルヘルス支援は、こうした心の不調を「予防」したり、もし不調を感じたら「早めに気づいてサポートする」ことで、社員が安定した気持ちで仕事に取り組めるようにするものです。

 

2025年には、この二つは密接に関係しており、心と体を総合的に支えていくことが重要だと考えられています。

 

 

 

 

 

企業が取り組んでいること|2025年の注目トレンド

 

 

 

では、具体的に会社ではどんなサポートが進んでいるのでしょうか?

2025年に特に注目されるトレンドを5つのポイントでご紹介します。

 

 

1. 企業による「ウェルビーイング経営」の本格導入

これまで健康管理はコストと見られがちでしたが、2025年には「社員の健康は会社への投資である」という考え方が、経営の基本として定着しています。

大企業だけでなく、中小企業も「ブライト500」や「ネクストブライト1000」といった国の指標を活用して、本格的にウェルビーイング経営に取り組むケースが拡大。

社員向けのEAP(従業員支援プログラム)も進化し、心の専門家による相談だけでなく、管理職のサポートも含む複合的なサービスが主流になっています。

 

 

2. 「環境デザイン」で心身をサポート

職場の環境づくりも、ウェルビーイングの重要な要素です。

アジア圏を中心に、チームの絆を深めたり、社員が安心して意見を言える「心理的安全性」の高い職場づくりが重視されています。

さらに、都市部ではグリーンインフラ(緑地)の整備が進み、「自然に触れること自体が治療になる」という考え方が広まっています。

会社に緑を取り入れたり、自然と触れ合う機会を設けたりすることで、社員の心身の健康を促しています。

 

 

3. テクノロジーで「個別化支援」が深化

AI(人工知能)ウェアラブルデバイス(スマートウォッチなど)を活用して、社員のストレスや感情を「見える化」する技術が進化しています。

個人の状態に合わせた「気分ケア」を提案するメーカーも登場。

日本では特に、オンラインカウンセリングや文字チャットでの相談など、24時間いつでも対応できるサービスが急増しています。

これまで専門家に相談したことのない人も、気軽に心のケアを受けられるようになっています。

 

 

4. 若年層・高齢層への「世代別アプローチ」

社員の年代に合わせた細やかなサポートも進んでいます。

世界的には、10代向けの自然療法やアート・音楽を使ったメンタルケアが普及。

日本では、養護教諭が子どもたちの心の不調の兆候に早く気づき対応する体制が強化されています。

また、高齢の社員向けには、ロボット介護や、食・住環境サービスを通じて、「いつまでも元気に社会と関われる」ように支援する取り組みが広がりつつあります。

 

 

5. 「食と生活習慣」を取り入れたホリスティックケア

日々の食生活や生活習慣も、ウェルビーイングに大きく影響します。

特に日本の伝統的な「和食」には、心の健康を保ち、うつ病を予防する効果が高いという研究結果も出ています。

また、スマホなどデジタル機器から一時的に離れる「デジタルデトックス」や、森や公園など自然の中で過ごす時間が、心身のリフレッシュに効果的だと注目されています。

 

 

 

 

 

総まとめ|2025年のウェルビーイングは「統合型」へ

 

2025年は、「会社の生産性」「社員の健康資本」「良好な人間関係」を一つに統合した「ウェルビーイング経営」が本格化する年です。

最新のテクノロジーを活用したり、自然を取り入れたり、国の制度を上手に使ったりと、様々な方法を組み合わせることで、「社員一人ひとりの心と体、そして職場全体、さらには全ての世代」を包括的に支える体制が、会社だけでなく社会全体で加速しています。

 

また、今年3月には「メンタルヘルス意識調査」が実施され、ストレスチェック義務化に向けた法改正も進んでいます。

孤独を感じる人への法整備や支援団体も増え、学校の先生やNPOなどが連携して、全国的に早期対応できる仕組みが広まっています。

 

「自然に触れることが処方箋になる」「AIが心の状態を教えてくれる」「困った時にいつでも相談できる」といった環境が整いつつある今、社員の皆さんがもっと快適に、もっと能力を発揮できる職場づくりに、ぜひ取り組んでみませんか?

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