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スタッフブログ

 

 

 

 

「なぜ自分だけが面接に落ち続けるのだろう?」

もしあなたが今、そうした悩みを抱えているなら、このブログはあなたのためのものです。

 

職務経歴書も完璧、志望動機も熱意を持って伝えたはずなのに、なぜか最終的なオファーに至らない。

この状況は、多くの転職活動者が陥る、非常にフラストレーションのたまるパターンです。

 

あなたはもしかしたら、「スキル不足」「経験不足」といった、わかりやすい「弱点」ばかりに目が行っているかもしれません。

しかし、本当に内定を遠ざけているのは、もっと気づきにくい「意外な弱点」かもしれません。

今回は、数多くの転職者を見てきた私だからこそ指摘できる、面接で落ち続ける人が無意識に抱えている“隠れた弱点”を、その克服法と合わせて徹底解説します。

 

 

 

 

弱点①|面接官を「評価者」として見すぎている

 

多くの人が面接の場で陥りがちなのが、「面接官は自分を採点する人だ」という認識です。

もちろん、選考の場であることに間違いはありません。

しかし、この「評価される側」という意識が強すぎると、あなたのパフォーマンスは大きく低下します。

 

<隠れた弊害>

・「減点されないための受け答え」になる

失敗を恐れるあまり、無難で通り一遍な回答に終始し、あなたの個性や熱意、独自の視点が全く伝わらなくなります。

結果、面接官には「可もなく不可もない、印象の薄い人」と映ってしまいます。

 

・対話ではなく「尋問」になる

面接官からの質問に一方的に答える形になり、会話のキャッチボールが成立しません。

面接官が求めているのは、「将来の同僚」との建設的な対話です。

 

<克服法:面接官を「未来の同僚」と捉える>

面接官を「一緒に働くチームメンバー候補」と見なしましょう。

あなたは一方的に評価されるのではなく、「この会社で何ができるか」「どんなシナジーを生めるか」を議論するためにそこにいます。

 

・質問には具体例を交えて答えつつ、「御社では、この経験をどのように活かせるとお考えですか?」と逆質問を織り交ぜることで、議論の主導権を握り、対話の質を高めることができます。

 

・あなた自身もその企業を評価・見極める立場であることを忘れず、積極的に企業文化や仕事内容について掘り下げて質問しましょう。

 

 

 

 

弱点②|「未来の貢献」よりも「過去の成功体験」に偏重している

 

職務経歴書には、輝かしい実績が並んでいるかもしれません。それは素晴らしいことです。

しかし、面接官が本当に知りたいのは、「あなたが当社の未来に何をもたらしてくれるのか?」という点です。

過去の成功体験に固執しすぎると、面接官の頭の中には「この人は前の会社では優秀だったようだが、ウチの会社ではどうなのだろうか?」という疑問が残ります。

 

<隠れた弊害>

・「再現性」への疑問

過去の話ばかりでは、「それは前の会社の環境だからできたのでは?」という疑念を生みます。

面接官は、あなたのスキルや成功の方程式が、自社の環境でも再現可能かどうかを確信したいのです。

 

・「変化への適応力」の欠如

過去の実績を語るだけに終始すると、「新しい環境、新しいやり方を受け入れる気がないのではないか」という、変化に対する消極的な姿勢を露呈してしまいます。

 

<克服法:「貢献の青写真」を描き、面接官と共有する>

過去の経験を語る際には、必ず「そして、この経験を活かして、御社のXXという課題に対して、私は〜〜という貢献をします」と未来に繋げてください。

 

具体的には、

・企業の直近の事業計画やプレスリリースを読み込み、彼らが今最も解決したい課題を把握する。

・あなたの過去の成功体験を、その課題解決のための「ツール」として位置づけ直す。

・入社後3ヶ月、6ヶ月でどのような成果を出すか、具体的な「貢献の青写真(ロードマップ)」を提示する。

 

これにより、面接官の視点は「この人はどんな実績があるか」から、「この人が入社したら、未来のわが社はどれだけ良くなるか」へと変わり、あなたの採用が「リスク」ではなく「投資」と認識されます。

 

 

 

 

最終チェック|「自己理解の深さ」が熱意の裏付けとなる

 

面接で落ち続ける最大の原因は、実はこれらの弱点が示すように、「自己理解の浅さ」にあります。

あなたが「熱意」と信じているものが、単なる「この会社に入りたいという願望」に過ぎない場合、それは簡単に面接官に見抜かれます。

真の熱意とは、「自分は何者で、何を成し遂げたいのか」という深い自己理解に基づき、「その目標を実現するために、御社が最適である」と論理的に説明できる力です。

 

今一度、立ち止まってください。

「私は本当にこの会社で何がしたいのだろう?」

「私のスキルセットは、この会社のどの課題にドンピシャで刺さるのだろう?」

この問いへの答えが、過去の実績と未来の貢献を繋ぐ「強力なロジック」となり、あなたの面接を劇的に変えるでしょう。

 

面接は、あなたの価値を一方的に測られる場ではありません。

あなたの能力と企業のニーズを照らし合わせ、共に未来を築くパートナーシップを結ぶための、最初で最も重要な対話の場なのです。

この「意外な弱点」を克服し、次の面接で最高のパフォーマンスを発揮できることを願っています。

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